演奏表現学会主催ワークショップ2017
ピアノを演奏したり指導したりする際、どのように弾こうかと迷った経験はありませんか?演奏表現学会では今年も体験型ワークショップを開催いたします。
演奏表現そのものは個々の問題ですが、その根本となる楽曲の理解には、作曲家や作品の背景にある歴史や民族の意識、楽器の構造に関する知識、形式や和声の理解、旋律やリズムの分析などが不可欠です。本学会は、このような認識に基づいて演奏、作曲、音楽学、音楽教育など各分野の専門家が連携し、個人では知ることが難しい総合的な理解を探究していくことを目的としています。
ワークショップは、学会での研究成果を実感する貴重な機会です。会員以外の方々も、普段の個人レッスンでは不可能な学習体験ができますので、ぜひご参加ください。皆さまのご参加をお待ちしております。
会長 小澤 純
理事長 二宮 洋
●概要
日時 | 2017年8月11日(金・祝)13:00~17:30 ※18:00から懇親会を予定しています |
会場 | 昭和音楽大学南校舎 A311教室 小田急線新百合ヶ丘駅(南口)下車徒歩5分 http://www.tosei-showa-music.ac.jp/access.html |
対象 | ピアノ学習者/指導者/演奏家 |
費用 | 正会員:1,000円/学生会員:無料/一般:3,000円/一般学生:1,000円 |
●プログラム
13:00-14:20 | A-1 「ドミナントを探せ‼」 (東海大学教授/二宮洋) |
14:20-14:30 | 休憩 |
14:30-15:50 | A-2 「踊ればわかるマズルカ&ポロネーズのリズム」 (古典舞踏研究家/樋口 裕子) |
15:50-16:00 | 休憩 |
16:00-17:30 | A-3 「踊ればわかるマズルカ&ポロネーズのリズム」 (古典舞踏研究家/樋口 裕子) |
18:00- | 懇親会 |
●内容
A-1 | 「ドミナントを探せ‼」 音楽の三要素である「メロディー」「リズム」「ハーモニー」は、人間に例えるとどうでしょうか。「メロディー」は顔で、表情もそこにあります。「リズム」は、人の動作です。それでは、「ハーモニー」は一体何でしょうか。それは人の心なのです。つまり、顔の表情も行動も心の表れであるように、音楽の根本は「ハーモニー」なのです。しかし、それは理解する必要があります。その鍵となるのが、「ドミナント」です。つまり、音楽は「ドミナント」に向かって行き、帰ることが表現の根幹にあるのです。ですから「ドミナント」に目を向け、基礎的解説と共に、演奏者と希望曲を募って表現の基本を探ります。(二宮 洋) |
A-2 | 「踊ればわかるマズルカ&ポロネーズのリズム」 マズルカ、ポロネーズはポーランドを代表するダンスとして昔から現在まで踊られ、多くの作曲家が美しい作品を残しました。特にショパンはマズルカを作曲する際に「マズル」「クヤヴィアク」「オベレク」「ヴァルチック」のリズムを用いて、さまざまなタイプのマズルカを作曲しました。これらをよりよく理解するために、基本ステップを体験してリズムを見直してみませんか?(樋口 裕子) ※動きやすい服装と踊りやすい靴(ヒールが細くないもの)をご用意ください。 |
A-3 | 「踊ればわかるマズルカ&ポロネーズのリズム」 同上 |