– この例会は終了いたしました-
2020年度10月例会(招聘講演)連絡書
下記のように10月例会を行いますのでお集まりください。
会長 小澤純
記
日時: | 2020年10月24日(土)18時30分より |
場所: | 早稲田奉仕園 リバティホール https://www.hoshien.or.jp/seminar/libertyhall.html アクセス:https://www.hoshien.or.jp/map/ (東京メトロ東西線 早稲田駅より徒歩5分) |
発表: | 井上さつき氏(音楽学) 「ラヴェル再考:ピアノ三重奏曲(1914)をめぐって」 |
会費: | 会員:無料/非会員(一般):3,000円/非会員(学生):1,500円 |
内容要旨
モーリス・ラヴェル(1875-1937)のピアノ三重奏曲は室内楽の傑作として知られています。この作品は1914年に書かれましたが、作曲している間に第一次世界大戦が始まってしまいました。友人たちが次々と戦地に赴くなか、ラヴェルは猛スピードで作品を完成させ、軍隊に志願します。その際、ラヴェルは、校正刷りの修正や演奏の助けになるように、譜例の入った作品解説を残しました。この作品が自分の「遺作」になるかもしれないと覚悟したのです。彼は自作品について細かい解説を書くことはほとんどしなかったので、これは貴重な例です。2018年に出版されたラヴェルの新しい書簡集にはその文章と譜例が採録されています。今回はその解説を参考にしながら、この作品の魅力を探り、合わせて新しい研究動向などもお話ししたいと思っています。