2024年度10月例会連絡書

下記のように10月例会を行いますのでお集まりください。
会長 小澤純

日時: 2024年10月12日(土)18:30
場所: 東京音楽大学中目黒校舎3F小教室
発表: 二宮 洋「日本の作曲家の系譜について」
森広樹(担当運営委員)、長崎結美、森知子
会費: 会員:無料/非会員(一般):2,000円/非会員(学生):1,000円

内容要旨

日本の作曲家の系譜を語ろうとするならば、明治維新後の約150年の歴史を紐解かなければならない。それを一回の発表で具に語るのは、到底不可能なことである。したがって今回は、主に戦後の系譜の中で象徴的な池内友次郎先生の門下を中心に焦点を絞りながらも、大まかな流れを概観する。それは、戦後の中心的な作曲家の大半に池内先生の息がかかっていることを、今更ながらに確認できるからである。私自身も門下生であって他の多くの門下生が師でもあり、先輩でもあり、友人でもあり、後輩でもある。それだけ身近に、それぞれの人物、その教え、主な作品に触れてきており、少しはより内実をもって語ることができると考えている。

当然数曲の音源の聴取も含めるが、今年度のテーマである「演奏表現」も踏まえ、多少なりとも実践を交えてその表現法について表明したい。演奏として取り上げるのは、以下の3曲であるが、各々冒頭部分にとどめたい。それは時間の関係もあるが、むしろ冒頭部分こそ重要であり、その表現で世界が決まると言えるからである。そして参加各位が、そこから何かを得て探ろうとする出発点となることも、密かに意図している。

武満 徹「ピアノ・ディスタンス」        演奏:森 広樹

三善 晃「アン・ヴェール」           演奏:長崎結美

松村禎三「ギリシャに寄せる二つの子守歌」第2曲 演奏:森 知子