2022年度5月例会連絡書
下記のように5月例会を行いますのでお集まりください。
会長 小澤純
記
日時: | 2022年5月29日(日)18:30 |
場所: | 東京芸術劇場 ミーティングルーム5(池袋西口) |
発表: | 二宮 洋、土屋 有里 「メシアンの“幼子イエスに捧げる20の眼差し”について」 |
会費: | 会員:無料/非会員(一般):3,000円/非会員(学生):1,000円 ※定員の30名を満たした場合は、それ以上の参加はご遠慮頂きます。 |
内容要旨
オリヴィエ・メシアン(1908~1992)は正に20世紀を生きた作曲家であり、フランス音楽のみならず現代音楽を考えるときに決して欠かせぬ存在と言える。今回研究対象とした作品について、あるピアニストは「伝統として引継がれて来た長大なピアノ曲の、最後の作品だ。」と語っている。概して長大な作品が多い中で2時間にも及ぶこのピアノ曲は、バッハの平均律曲集やベートーヴェンの32のピアノソナタなどを、引継いで最後に位置すると言わんばかりである。その如何を確認する意味においても、21世紀に生きている我々にとって音楽芸術の伝統と現代を考える意味で、これに疎遠でいる訳にはいかないだろう。多少なりとも音楽芸術に関わる者として、その視野に僅かとも入れなくてはならないことに間違いはない。それは現代とこの作品への理解と表現に留まらない、ピアノ曲というものの全般に関わる問題へ必ずつながると考える。メシアン自身が、現代性を超えて信念として過去とつながっているからである。
今回その長大な全てに渡って明らかにするには及ばないにせよ、研究で改めて得られた重要な観点に絞って部分的な実演と共に発表していく。
※ご出席に際しては継続している新型コロナウイルス対策のため、マスク着用、一定体温(37.5度)以上の場合は参加ご遠慮頂く等、必ず注意事項をお守り下さい。