2023年度9月例会連絡書

下記のように9月例会を行いますのでお集まりください。
会長 小澤純

日時: 2023年9月30(土)18時00分 終了致しました。
場所: ウスタリア音楽院渋谷校舎(日本ピアノ調律音楽学院)101号室
(東京都渋谷区東3-22-14 渋谷松原ビル2F:恵比寿駅より徒歩4 分)
tel.0120-410-978
発表: 牧野縝、鈴木千帆「レオニード・クロイツァーの演奏哲学〜受け継がれ
た日本人演奏家への精神性〜」
会費: 会員:無料/非会員(一般):2,000円/非会員(学生):1,000円

※定員の20名を満たした場合は、それ以上の参加はご遠慮頂きます。

内容要旨

レオニード・クロイツァー(1884-1953)は周知のように、戦中戦後の日本楽壇に計
り知れない影響を与えたピアニスト・指揮者である。
ロシアで生まれ、サンクトペテルブルク音楽院で学び、ベルリン音楽学校(現・ベ
ルリン芸術大学)教授として教鞭を執り、東京音楽学校(現・東京藝術大学)の外国
人教師として日本に居を移したユダヤ人演奏家、教育者であった。田中希代子、伊達
純、その他日本人演奏家を多数育てている。
笈田光吉は、慶應義塾大学を経てベルリン音楽学校で学び、クロイツァーから多大
な影響を受けたピアニストである。『絶対音感教育』『ピアノ演奏法講義』などの著
書がある。クロイツァーの来日の際に尽力し、彼を居に住まわせたこともある。
クロイツァーは生前『ある音楽家の美学的告白』 Ästhetische Bekenntnisse eines
Künstlers (1950) を著している。演奏家を「再現芸術家」、演奏の目的として「音響
創生の意志」と示すなど、高度な概念を打ち出しつつ、自身の演奏への思いを赤裸々
に描き起こした。
戦争という痛ましい惨劇に直面し、ナチスに国籍を剥奪されるなどの辛酸をなめた
芸術家が、東洋の島国に来て足跡を残し、今なお多くの日本人演奏家に尊敬の念を抱
かれているという事実は注目に値する。本研究発表において、クロイツァーの演奏哲
学を再考し、笈田の高弟である牧野氏による話を聞くことにより、日本の楽壇に与え
たクロイツァーの偉業を明らかにしたい。