2023年度7月例会連絡書

 

下記のように7月例会を行いますのでお集まりください(なお5月例会に続くもので6月例会は開催致しません)。
会長 小澤純

日時: 2023年7月1日(土)17時30分〜19時30分(終了致しました。)
場所: 東海大学湘南校舎10号館3階スタジオ・ソナーレ(小田急小田原線東海大学前下車徒歩15分)
発表: 二宮洋、小林倫子「ピリオド楽器とモダン楽器の演奏比較〜平井千絵氏を迎えてモーツァルトK.304を中心に〜」

《演奏者》小林倫子、平井千絵(特別招聘演奏)

会費: 会員:無料/一般参加不可(東海大学教養学部芸術学科ミュージック・ナウと共催の為)

 

内容要旨

古楽が見直され、古典音楽芸術の理解と演奏に多大なる影響を与え続けている今日、真に歴史的背景を持たない我々は、より深く見つめる必要があると言わねばならない。取り上げるモーツァルトは正にフォルテピアノの時代であり、ピッチもヴァイオリンという楽器も弦も弓も現代とは異なる。改めて実際それに近い状態に触れるだけでも、見えてくるものは少なくないだろう。それを単に知るだけではなく、そこから得たものを如何に今日活かせるかが、演奏家に問われているとも言える。フォルテピアニストの平井千絵氏を招き、ピッチを下げたモダンヴァイオリンとの演奏を通じて、まずピリオド楽器の状況を部分的に鑑賞する。同じく、現代調律のモダンピアノとヴァイオリンとの演奏も比較鑑賞し、表面的な違いの奥に何を見出すか、アンサンブルの基本と分析的視点の解説を交えて発表していく。さらに参加者も実際にピリオド楽器に触れ演奏することで、より考察へ向かう体験となると考えている。したがって演奏体験をと考える会員は、K.304の二楽章いずれかを選び冒頭頁などを準備してくることも望みたい。