演奏表現学会主催ワークショップ2018
ピアノを演奏したり指導したりする際、どのように弾こうかと迷った経験はありませんか?演奏表現学会では今年も体験型ワークショップを開催いたします。
演奏表現そのものは個々の問題ですが、その根本となる楽曲の理解には、作曲家や作品の背景にある歴史や民族の意識、楽器の構造に関する知識、形式や和声の理解、旋律やリズムの分析などが不可欠です。本学会は、このような認識に基づいて演奏、作曲、音楽学、音楽教育など各分野の専門家が連携し、個人では知ることが難しい総合的な理解を探究していくことを目的としています。
ワークショップは、学会での研究成果を実感する貴重な機会です。会員以外の方々も、普段の個人レッスンでは不可能な学習体験ができますので、ぜひご参加ください。皆さまのご参加をお待ちしております。
会長 小澤 純
理事長 二宮 洋
●概要
日時 | 2018年8月4日(土)13:00より |
会場 | 昭和音楽大学南校舎 A311教室 小田急線新百合ヶ丘駅(南口)下車徒歩5分 http://www.tosei-showa-music.ac.jp/access.html |
対象 | ピアノ学習者/指導者/演奏家 |
費用 | 正会員:1,000円/学生会員:無料/一般:3,000円/一般学生:1,000円 |
●プログラム
13:00-14:20 | A-1 「音楽の盲点、そして演奏表現の基本的問題を探る」 (東海大学名誉教授、演奏表現学会理事長/二宮 洋) |
14:20-14:30 | 休憩 |
14:30-15:50 | A-2 「踊ればわかるショパンの舞曲・ポーランドのリズム」 (古典舞踏研究家/樋口 裕子) |
15:50-16:00 | 休憩 |
16:00-17:30 | A-3 「踊ればわかるマズルカ&ポロネーズのリズムⅡ」 (古典舞踏研究家/樋口 裕子) |
18:00- | 懇親会 |
●内容
A-1 | 「音楽の盲点、そして演奏表現の基本的問題を探る」 音楽の専門家達はもとより、音楽に多少なりとも関わる人なら当然分かっていると思っていることでも、意外な盲点があることを掘り起こす。それは何より、音楽の理解と表現のために決して欠かす事の出来ない基本と言える。テンポとは何か、リズムとは何か、旋律とは何か、和声とは何か、調とは何かといった基本中の基本を明確にすることとなる。それらを背景にして、指揮者の音はどこにあるのか、解釈とは何か、良い演奏とは何か、演奏者がやるべきことなど、さらに演奏表現の基本的問題に触れていきたい。(二宮 洋) |
A-2 | 「踊ればわかるショパンの舞曲・ポーランドのリズム」 ポロネーズ、マズルカ(マズル、クヤヴィアク、オベレク)、ヴァルチック(ワルツ)など、ショパンの作品に使われているこれらのリズムは、ポーランド舞曲の代表的なリズムでもあります。基本ステップを体験して体感することは、ショパンのみならず、ポーランド舞曲全体の理解へつながります。そしてショパンはポーランド舞曲以外にタランテッラ、ボレロ、エコセーズ、コントルダンス、などの19世紀に愛されたダンスの音楽も残しています。これらの基本ステップも体験して、舞曲としてのショパンへアプローチしてみましょう。 ※動きやすい服装と踊りやすい靴(ヒールが細くないもの)をご用意ください。(樋口 裕子) |
A-3 | 「踊ればわかるマズルカ・ポロネーズのリズムⅡ」 昨年体験したダンス(ポロネーズ、マズル、クヤヴィアク、オベレク)をもう一度復習して、理解を深めます。A3では基本ステップだけでなく、数フレーズを踊れることを目標に進めていきます。 ※昨年、受講していない方もどうぞご参加ください。(樋口 裕子) |